上の子の園の参観日。園庭で子どもたちと遊ぶ自由時間、「誰かお母さん来て!」と呼んでいる子がいたので、行ってみるとさらさらした砂を作ってほしいとのことだった。私はその子のためにさらさらした砂、通称サラ砂を作り続けた。
作り続けるのも飽きてきたのでカップを手に取ると「それは使ったらダメ」と言い、他の子のために作ったサラ砂を断りなく自分の容器に入れる。わがままというより自分のコントロール下に私を置いておきたいのだなという感じで、ああもうクラス内にはこんな力関係が生じているのだと思う。「◯◯くんのママどこか行っちゃったんだよ」と言っていた意味が分かった。
別に砂を作り続けることはいいのだが、今後この子はこれからも都合よく自分の言いなりになってくれる人を探し続けるのでは、と思うとあまり良いことのように思えず、どうするべきか考えるも答えは出なかった。ついには「サラ砂作っておけばいいんだよ!」とザルを投げられたが、叱ることも諭すこともできずただ黙っていた。
何もできないなら、私も逃げ出しておけばよかった。私にはどうか自分の子どもは逃げ出せる子になってほしいと願うことしかできない。
こうは書いたが子どもたちのエネルギーや、先生の子どもたちを大切に思う気持ちに触れとても嬉しく楽しかった。それぞれに大きくて複雑な感情を抱えた子どもたちをまとめあげる先生には頭が上らない。幼児教育への憧れは、憧れのままで良いと思った日。