長い月日

子どもたちを送り、大阪梅田行きの電車に乗る。これから京都へ行く。これを仕事としていいのだろうかという迷いがずっとある。勤めていた頃は、昼休憩に人々を眺めること、たまに外に出ること、どれも貴重でありがたかった。それをこんなにやすやすと手に入れている。自分の好きな場所へ行くことが後ろめたい。ちゃんと面接なのに。

電車と並走して鳥が二羽飛んでいる。特急はやすやすとそれを追い抜かす。こんなスピードでなくていいのに、と思う。

面接を終えて思ったのは、これから書くことを仕事にするには長い長い月日がかかるということだった。本当はやりたいことじゃなかったと匙を投げず、うまくいかないことを誰かのせいにせず、実績を積みあげなければ書くことはできても仕事にはならない。

鴨川沿いをママチャリで行くお母さん。名札をつけてお迎えへ。ここにも当たり前の生活があるのだ。

急に近づいてきた人が急に去っていくように、手っ取り早く得たものはすぐになくなる。ゆっくり、自分のペースで積みあげていくこと。