昨夜は「光る君へ」を観た後、こたつに入ったまま『差し出し方の教室』を読む。途中、洗濯物が仕上がったので干す。寒さが苦手なので夜のベランダに出るのはずっと避けていた。嫌だと思いつつスリッパをつっかけると、冬の夜の匂いがした。懐かしかった。子どもができてからというものそもそも夜に外に出るということが少なくなったので、冬の夜の匂いというのは若い頃の匂いなのだと気づく。バイト帰りに川沿いを歩いていたとき。友人とお酒を飲んだあと一人電車から降りたとき。ふと鼻をかすめる匂い。
洗濯物干しは不思議と不快ではなかった。きちんとしたことをきちんとしている感じが自分を肯定してくれて心地よかった。
息白し夜のベランダに立つ 冬の匂いを知っていてよかった
