先月から始めた博物館のボランティアへ行く。今日は古文書をひたすら刷毛でサッサする作業だった。古文書はだいたい江戸末期から明治初期の教科書のようなものたちで、当時の世情や慣習が実感されてとても面白かった。
特に面白かったのが『女訓 地学用文章』という女性用の地学の基本書。地学に女性用という概念があるのかと驚く。表紙には寺社で見かけるような菱形の連続的な文様がぷっくりと盛り上がっていて、最初何ページかは淡いピンク色に細かなラメが入った紙が使われていた。今でいう特殊加工を施した表紙と巻頭カラー。きっと女性に手に取ってもらう工夫なのだろう。可愛いなあと思うと同時に、現在と考え方が同じなことに妙な感動を覚える。この頃から女性はピンクとラメが好きという共通認識があったのだろうか。
古文書を刷毛でなぞれば埃舞う時代の向こうのあなたになる
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